壷阪寺について

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寺宝

薬師如来坐像

薬師如来坐像

木造・玉眼・漆箔 像高87.2cm
鎌倉時代 13世紀
左掌上に薬壺をのせる薬師如来坐像であるが、両手先および薬壺は近年の修理による新補のため、当初の尊名は不詳である。頭髻を清凉寺式釈迦如来像のように縄目状とするのは鎌倉時代にごく一部見られるのみで、非常に珍しい。寄木造とみられ、眼には玉眼を嵌入し、漆箔仕上げとする。堂々とした安定感ある体躯、目尻のつり上がった鋭い目や、張りのある頬によって 力強く若やいで見える表情、深浅交えて流麗に整えられた衣文など、鎌倉時代、13世紀も早い頃の優れた造像例として大変貴重である。(礪波恵昭)

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