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寺宝

大日如来像

大日如来像

木造・漆箔 像高49.5cm
平安時代 11世紀
大日如来は密教世界の中心的存在で、本像は智拳印を結ぶ金剛界の大日如来像である。構造は頭・体幹部を一材から彫出する一木造で、木心を背面中央に籠め、内刳は施さない。
両肩より先や両脚部は別材製とする。なお、両肘より先、髻頂部、金銅製の宝冠は後補。太い髻、伏せた三日月型の目や突き出し気味の唇、抑揚のある両脚部の表現など、平安時代中期の余風を残すが、体躯の奥行きは浅く、目鼻立ちや衣の彫りも丸みを帯びており、11世紀に入ってからの造像とみられる。(礪波恵昭)

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